さて、このシリーズの初回記事でハングした壁では別の器具が必要なので別途記事を・・・と書きましたが、今回その記事を書こうと思います。
毎回写真を使って書いてましたが、今回は概念図を書きました。おそらくこの方がわかりやすいかと。
装備
※トップFIXの装備に加えて
ヌンチャク × 2〜3
カラビナ × 1
予備の登高器 × 1
以下、概念図です。
毎回写真を使って書いてましたが、今回は概念図を書きました。おそらくこの方がわかりやすいかと。
装備
※トップFIXの装備に加えて
ヌンチャク × 2〜3
カラビナ × 1
予備の登高器 × 1
以下、概念図です。
通常のトップFIXでは当然落ちたら宙吊りに
宙吊りから無理矢理懸垂で降りられなくもないですが、まずアッセンダーのテンションを解除するのが大変ですし、解除時ロープをキズ付ける可能性も。ロープで縄登りしてテンション解除、さらに空中懸垂。腕がガチガチになるでしょう。あるいは登高器やタイブロックなどを別途持参しておけばユーリングできますが、支点に手が届くところまで登り返して、空中懸垂で降りて・・・というのは面倒といえば面倒。
こちらがHangトップFIXの概念図
1、ロープを終了点上部にFIXし取り付き点へ降りてきたらダブルにしているロープをそれぞれシングルで使えるようにします。
2、ロープ①が壁に沿うよう登攀する前に下から1、2番目までにヌンチャクをかけて、そこにロープ途中でエイトノットをつくりクリップする。ロープ②は通常どおりアッセンダーと連結。
3、登攀前、ヌンチャクを1本持参する。登攀開始し、ひとつ目のヌンチャクまできたらビレイループもしくはチェストハーネスのタイインとロープ②(支点クリップしたヌンチャクより上)に持参のヌンチャクもしくはカラビナをかけてそのまま登攀。2つ目の支点にヌンチャク、ロープをかけてある場合かけかえて登攀。
4、フォールしてもロープ①は壁の傾斜に沿ってFIXしてあるために振られ幅が少ない。ロープ①→ホルド→再登攀が可能。
ロープ①と自分のハーネスを繋ぐのにヌンチャクとカラビナを両方書いたのは、環境によってはヌンチャクだとフォール時に壁から離れすぎてしまうので、 そういう激しく被っている壁ではカラビナがいいという意味で両方記載しました。
ポイントとしてはロープ①を支点ヌンチャクにFIXするとき限界まで張ってFIXするようにすることです。たわんでいては落ちたとき壁まで手が届かず大変な思いをすることに。なので、登攀前にしっかりとした準備が必要なのですが、場所によっては1ピン目が高すぎてロープ①をセッティングできない、ピンの位置が悪くロープ①を壁に沿うようにFIXできない、なんてところもあるかもしれません。そういう可能性がある場合は潔く諦めるのが賢明でしょう。
注意点ですが、この方法だと終了点からのロワーダウンはシングルロープでの空中懸垂になります。方法はいろいろありますが、カラビナをかますなどして安全に降りましょう。
また、もしものことを考えて必ず予備の登高器を持参してください。
次回記事はこちら
ソロでの外岩練習方法6(新器具投入と短ハング壁登攀)
※トップFIXでクライミングを行う方は自己責任でお願いします。
仮に事故など起こっても当方では一切責任を負いません。
福岡、久留米、九州、パルクールとクライミング
Parkour & Climing in Fukuoka Kurume Kyusyu Japan
Extreme Ways 山口陽平
Twitter
Google+