Extreme Ways

パルクールとクライミングについて書きます                                            ホームゲレンデは日向神と鳥栖市四阿屋

タグ:スポルティバミウラー評価

スポルティバの新作最注目ミウラーXXです。どうやらダブルエックスと読むみたいですね。Xが10の意味があるので20周年という意味が込められていると。前々回、ファストレビューとして買ったばかりの写真を載せましたが、あれから外岩で数回履いたので詳細をレビューしようと思います。




ラバー :
Vibram X'sedge
形状:
ターンイン
エッジング:
☆☆☆
☆☆
スメアリング:
☆☆
トウフック: 
☆☆☆
ヒールフック:
☆☆
かきこみ:
☆☆
足裏感覚:
☆☆
剛性:
☆☆☆
ワイズ:
☆☆ 
足入れ感覚:


エッジングは相変わらず最高ですが、P3となったことでより点に乗りやすくオートマティック?に立ち上がれる印象。特に親指と人差し指の爪先、最強です。あとは掻き込み、通常盤ミウラーなら一旦剥がれるようなホールドでも剥がれません。もちろんヒールもグッド。
しかしその反面、スラブでは使いにくくなってます。あとトウフックも通常盤の方がいいかも。ただこれはまだアッパーが伸びそうなのでそれから判断しても良さそうです。 
履き心地についてですが、通常盤より1サイズ小さく感じます。皮は伸びますが、P3の影響かきつく感じます。足型にもよるかもしれませんが、馴染ませるのに通常盤より時間がかかりそうです。もちろん履く足を選ぶモデルですね。ちなみに外岩で6回履きましたが、うち5回まではビニール着用です。じゃないと痛くてルート途中でノックアウトですwヒールカップ深いのでビニール着でヒールしても脱げないです。

総評すると、よりハードルートに特化させたモデルのように感じています。 履きやすさを捨てて垂壁以上の傾斜ルートで極小ホールドに乗ったりシビアなフットワークが求められるルート向きになってる気がします。石灰岩の磨かれたツルツルフットホールドにはソールが柔らかい靴の方がいいでしょうが、今まではホールドとされてなかった結晶やちょっとした凹凸がホールドになりそうな靴です。
 
※素足、外岩用慣らすためにインドアでも4、5回履く。EUR39.5。使用期間1ヶ月、月6回、計100mほど、外岩使用。
※筆者の足のサイズ実測、左が25.6cm、右が25.1cmのギリシャ型で人差し指が親指より2-3mm長い。加えて甲高幅広足気味。

色使いがかっこいいです。


ターンインはきつい。しかし乗れる。


紐は通常盤と同じかな?


紐の横がキラキラ。当然ダウントゥは全然崩れない。


反対側はあまりキラキラしてない。


爪先の減りはまだほとんどない。


写真じゃわかりづらいですが、少しホールドの跡、ブツブツがあります。


通常盤と違う点。ベロはより引っ張りやすくなり柔らかい素材に変更されている。


ベロの甲部分にシワがありますが、ここは低反発?フカフカ素材に変更されています。


2017SS限定ということで買ってても損はないでしょうが、通常盤に増して履く足を選ぶシューズです。購入を検討されている方はできるだけ買う前に店舗で履いてみることをおすすめします。


福岡、久留米、九州、パルクールとクライミング 
 
Parkour & Climing in Fukuoka Kurume Kyusyu Japan

Extreme Ways 山口陽平
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本シリーズも数えて7回目となりました今回は、20周年の名作、スポルティバのミウラーです。
超ロングセラーということで率直な感想と自分の足型との整合についてシンプルに書こうと思います。

ラバー :
Vibram X'sedge
形状:
ターンイン
エッジング:
☆☆☆
☆☆
スメアリング:
☆☆☆
トウフック: 
☆☆☆
ヒールフック:
☆☆
かきこみ:
足裏感覚:
☆☆
剛性:
☆☆
ワイズ:
☆☆ 
足入れ感覚:


エッジングシューズとして名高い5.10アナサジと比較すると、
a、ターンインしているので全体的にエッジングが安定する気がする。
b、親指の爪先部分が細く尖っているため結晶や小さな穴みたいなホールドに乗せやすい。
上記二点が大きな違いかなと感じてます。
aは足裏全体が細く締まるので、加重を一点に集中させやすいのと、テコの原理を働かせやすい、気がしてます。bについてはそのままですが、ピンポイントで乗せたい時や、小さな穴ポコが連続するようなルートなどにはもってこいの形状ですね。
ちなみにヒールも好評な本靴ですが、個人的にはパイソンの方が好きです。しかし、性能的には何の問題もなし、満足です。
 
※素足、外岩用。EUR39.5。使用期間2ヶ月、月5、6回程度の外岩使用。
※筆者の足のサイズ実測、左が25.6cm、右が25.1cmのギリシャ型で人差し指が親指より2-3mm長い。加えて甲高幅広足気味。
クラシカルな形状のはずだが、古さを全く感じさせない。

ターンインしてます。

新しいうちは小指あたりがきついですが、ビニールで登ったりしてると慣れてきます。

ダウントゥは初めだけ。ジムで履いて飛び降りたりしてたらすぐになくなります。しかし型崩れはしないといいます。

剛性はありますが、スメアしやすい。

この爪先が名作の所以の一つか?

これまた評判のいいヒール。

紐のあまり具合や、アッパー羽の開き具合からして、これでちょうどいいだろう。

結論から言うと、一度は履くべきシューズです!ただ細くターンインしているので、足型が合う合わないは必ずあるかと思います。もし購入を考えてる方は一度履いて、できればジムなどで登ってみてから購入した方がいでしょう。筆者は足型がマッチしててラッキーでした。5.10ではEUR41-42しか履けなかったのが型が合うミウラーやパイソンは39や39.5が履けてます。お金は多少かかりますが、自分の足型に合うシューズ探しも結構楽しいものです。
さて、最後は脱線しましたがw、しばらくしたらXXの方も書こうと思います。

 

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3/25 更新しました。※マーヴェリックのレビュー

靴が結構多くなってきたのでここにレビューの要点、主に自分の足型と合うかどうかを主語にしたまとめを載せたいと思います。「ファイブテン、スポルティバ、シューズの比較」がハード面なら今回はソフト的視点で書いきます。皆さんの靴選びの参考になれば幸いです。
※この記事は随時更新します。

【筆者の足】
サイズ:
左が25.6cm、右が25.1cm(つま先は人差し指を伸ばした状態から踵の最高点まで)
多少甲高幅広。※実寸は今後掲載予定。

タイプ:
ギリシャ型で人差し指が親指より2-3mm長い

靴の傾向:
a,39-40EUR(US6h-7h)・・・ミウラー パイソン  ミウラーXX マーヴェリック
b,40.5-42EUR(US8-9)・・・アナサジベルクロ ストーンランズ モカシムオンサイト ジーニアス 

ギリシャ型なので長い親指と人差し指がどれくらいつま先部分に干渉するかが、私の靴選びの一番のポイントです。二番目はヒールカップ周辺。靴の縁がくるぶしにあたらないか、サイドが余りすぎてないかなど。あとはアッパー部分の具合も確認します。ベルクロが余りすぎてたり逆に余裕がなさすぎたりなどを確認します。
それらを踏まえて靴を選んでいたら上記のようになりましたが、結論から言うとaの靴が足型に合っているようです。2足ともbグループの靴より一回り小さいですが特に変な痛みなどなく快適です。
bのグループについてはモカシムが一番足に合っているようで足全体にピタッと張り付く感じ。足首周りがスッキリしてるのもいいポイントです。逆に一番合っていないと感じるのはジーニアスでして、踵の両サイドが少し余っているし、今だに登り始めて結構早く親指のつま先あたりが痛くなってきます。

以下、靴それぞれについて。
























a【アナサジベルクロ ゴールデン・タン Anasazi VCS


去年前半まで私の主力だったアナサジベルクロ。もともとUS8で痛いのを我慢して履いてましたが、一昨年US9を履いたらちょうどよく以後主力に。US8の時は痛いわベルクロとベルクロの隙間から足が見えるわで今考えるとひどい状態でした。US9に変えてからは痛みを気にせずに済んだせいか、スメアや極小の粒みたいなホールドにも安心して乗れるようになりました。来月リソールに出す予定なので戻ってきたら垂壁では主力になるでしょう。

5.10の靴はスポルティバに比べてヒールカップが浅いのは周知の事実ですが、踵以外の部分も小さいように思います。今(2017.2)履いてるモカシムオンサイト(US8)もアッパーはパンパンでつま先もちょうどいいのでこれ以上小さいのを履く気にはなりません。

b【ストーンランズVCS Stonelands VCS


あまり?全然?目立たなかったシューズですが、履いてみると結構良かったことを今でも驚いている本靴。アナサジに比べて少しターンインしており、かつ細身、アッパーも高い、ということでより多くの人の足型に対応している?印象です。個人的なアナサジとの違いは、スメアしやすい、ヒールはアナサジの方が良い、という二点です。スメアは単にC4だからかもしれません。ヒールについては経験則です。あと、アッパーのボリュームがあるせいかベルクロをギュッと締められるぶん、エッジングもしやすい気がします。
個人的にはもっと履かれてもよかった靴だなと感じています。

c【モカシムオンサイト Mocasym Onsight

イメージComing soon

アナサジと同等?それ以上?のベストセラーであるモカシムのベルクロ版。エッジングとスメアをはじめある程度どんなムーブやホールドにも対応できる凡庸さは本靴にも健在かと思われます。さらに個人的には素足のような履き心地、足首周りのスッキリ感もお気に入りです。ただ、通常版モカシムとはシャンクが違う?のか固いようで、被った壁では通常版の方がいいのかもしれません。もしリソールするとしたらその剛性をより生かすためにOnyxxに変えるかもしれません。



















d【ミウラー Miura

言わずと知れた名作。20年ものロングセラーは伊達ではありません。私の足に合っているようで39.5を履いてます。ターンインが結構あるためか、最初のうちは小指の付け根などが痛かったですが、ビニール着用で履いてインドアで5回ほど履き慣らしました。徐々に伸びてきます。最終的には結構伸びるのか中古で購入した39も履けてます。じゃあ39買えよて話ですが、小さすぎると各ラバーが剥がれやすいということでこのサイズに落ち着いてます。
性能面では爪先が尖っており、直径1センチほどの浅いポケットや結晶のようなホールドに乗せやすいこと、または「乗れる」と思わせてくれるところが一番気に入ってます。ここは5.10のアナサジやモカシムにはない長所です。エッジングは文句なしですが、スメア、ヒールもなかなかいい。
これからも履き続けられる一足に間違いなさそうです。

e【パイソン Python

イメージComing soon.

ミウラーとならび私の足型にぴったりのシューズ。持ってるシューズの中では一番小さい39を履いてます。柔らかい!すぐ伸びる!しかし外でも使える!ということで、ミウラーを履くまではサイズ違い二足を外と内で履き分けてました。グニャグニャなのでスメア可、そのくせエッジングもなかなかいい。掻き込みはまあまあだけどトウやヒールはバッチリです。足型さえ合えば誰でも一度は履いてみた方がいいシューズの一つでしょう。

f【ジーニアス Genius

イメージComing soon.

派手派手シューズ。薄被りからルーフのためのシューズでしょう。石灰岩のちょっとした窪みのようなホールドに吸い付く、掻き込みもパイソンよりGood。ただ42を履いているにも関わらず親指と人差し指が痛くなってきます。履いた感じは他のスポルティバのより親指側の爪先が丸っこく作られているように感じます、従ってギリシャ型で人差し指や親指が長い人には痛いかもしれません。エジプト型の人が合っている?
他のサイトではスメアもいいという情報を見ましたが、試したことがないので(というか爪先痛いので試す気になりません・・・)ノーコメントです。

g【ミウラー XX MiuraXX】


ミウラー20周年記念のAdam Ondraのsignatureモデル。違いという違いはP3になったことだけですが(細かい点ではまだあります)、履いてみるとこれが結構大きい。まず新品時の足入れ感は通常版に比べて硬く、より痛いです。当然P3とダウントゥの影響でしょうが、もちろんこれは履いているうちに慣れてきます。性能面、特に被った壁での掻き込みと細かいエッジングで遠いホールドを取りにいくとき。ダウントゥが利いている分、掻き込みでは効率よくホールドをとらえ、エッジングではテコの原理のような感じで立ち込むのが楽に感じます。
往年のミウラーファンの方も履いてみて損のない一足かと。

h【マーヴェリック Marverink】

イメージComing soon.

スピードスターの後継ということで形はそっくり。しかし色はというとジーニアスに負けず劣らず派手派手。ビビッドシューズです。性能はというと、まずターンインなしでダウントゥも控えめ、しかも私の足型に合っていて履き心地抜群。100〜110度の石灰岩、インドアのルーフで履きましたが、ツルツルした極小ホールドを爪先で押さえて立ち上がらないといけないようなムーブもしっかりこなすし、ヒールもスローパーみたいのにもきちんとかかります。ただソールラバーが3mmということで外岩でガンガン使ってたら1ヶ月くらいで爪先に穴が空きそう。大事に履かねば・・・。
そのうちスピードスターやコブラと履き比べて見たいなと思ってます。   



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3/10 古い情報を更新しました。

今年に入りスポルティバの靴に凝り始め、気づけば色彩豊か?になってきたのですが、ハード的、ソフト的な観点からシリーズごとに比べたりメーカーごとに比べたりと、登ることそのものとはまた別の楽しみが増えてきました。
今回ハード的な観点から各シューズを比較したいと思います。

※筆者の足のサイズ実測、左が25.6cm、右が25.1cmのギリシャ型で人差し指が親指より2-3mm長い。加えて甲高幅広足気味。
 
上記写真は現在の私のラインナップですが、左から

a.TCプロ EUR42.5(スポルティバ) 靴下履き専用
b.モカシムオンサイト US8(ファイブテン)
c.ミウラー  EUR39.5(スポルティバ)
d.パイソン EUR39(スポルティバ) 
e.ジーニアス EUR42(スポルティバ)

aはマルチやトラッド、スラブから垂壁で。アップで10台を登る時などにもたまに履く。
bは花崗岩、安山岩のスラブ、垂壁、薄被りで。主にムーブよりも足で立ち上がる系のルートなど。
dは石灰岩など傾斜が強くなるルートや色々なフットワークが求められるルートで。ただ個人的にはエッジングもなかなか効くと感じているのでオールラウンダーに近い。 
eは強傾斜のルートにほぼ限定。かき込みや磨かれたツルツルのフットホールドには無類の強さを発揮する。
cはまだ履き始めて間もないですが、自分の足にあっているようでパイソンを超えるオールラウンダーになりそう。硬く尖ったつま先は、ちょこっとしたホールドになるかならんかみたいなのもきちんと捉える。さすが往年の名シューズという感想。詳しいレビューはまた後日アップします。

※サイズ表記はメインのもののみ記載。

前回パイソンを紹介してからミウラーを半ば衝動買い、モカシムはリソールに出すアナサジとストーンランズの代わりに、新古品をヤフオクで5000円で落としました。
こうしてみてみると同じメーカーでもシリーズによって大きさは様々ということがわかります。正直な話、パイソンはあと2サイズ小さくてもいいかなと思ってますが(結局4サイズも小さめに・・・足型と合うかどうかは重要な問題です)、それ以外の靴は現行のままがベストです。なぜパイソンは大きいサイズを買ってしまったかというと、パイソンを買う前の靴はアナサジ茶のUS9とジーニアス42がメインでしてその感覚でかつ試し履きをせず通販で安いから買ってみた、というのが理由です。一応大きめでアッパーが伸びるという情報を事前に得ておりましたので2サイズ小さいものを選びましたが、完全に足に馴染んで伸び伸びになってきてる現在ではもうあと2サイズは小さくてもいいな、というのが本音です。 今のままでも十分使えるのですが、痛くなる手前まで小さいのを履きたいですね。
少し脱線しましたが、ここで何が言いたいかというと、それだけ同じメーカーで同じサイズ表記でも実際の履いた感じは全然違うということ。
それを踏まえて以下各シューズを比較してみました。 

ファイブテンのロングセラー、アナサジ(US9)とモカシムオンサイト(US8)。2サイズ違うが、実際の大きさはほぼ同じ。モカシムの方がアッパー部分はきつめに感じるが、そのうち伸びるだろう。

ジーニアス(EUR42)とミウラー(EUR40.5)なんとジーニアスの方が小さい!履いた感じもつま先、特に親指と人差し指あたりはジーニアスの方が窮屈。もちろんP3、ダウントゥの影響はあるだろうが、それにしても小さく感じる。ミウラーやパイソンはつま先親指部分が尖っていて少し大きめに感じるがジーニアスは丸くて親指と人差し指が長い私には結構窮屈です。ただ、石灰岩の被った壁などではとてもいい。

パイソン(EUR41)とミウラー(EUR40.5)。大きさはほぼ同じ。履いた感じは剛性があるだけミウラーの方がもちろんしっかりしている。どちらも細めの靴だが私の足形に合っている。

モカシム(US9)とミウラー(EUR40.5)。国別サイズ表示を合わせても同じくらいの大きさの両者だが、実際の大きさも同じくらい。履いた感じはミウラーの方が足全体が包まれているようで安心感があるが、モカシムの方が足首部分に当たるものがなくスッキリ履けるかも。素足のような感覚といったところ。

靴を複数足持っている方はわかると思いますが、店で試し履きしただけではわからない、実際に履いて登らないとわからないことは多いです。最近分かってきたことですが、足形が幅広、甲高であるにも関わらずパイソンやミウラーのような細めの靴が結構合うんだな、ということ。なぜかはよくわかりませんが、足全体の形にも関係しているのかもしれません。ちなみに親指と人差し指が長いので、確かにシューズの形には合っているのかも。


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