Extreme Ways

パルクールとクライミングについて書きます                                            ホームゲレンデは日向神と鳥栖市四阿屋

2016年05月

佐賀市近郊でボルダー施設を探していたら隣の多久市にあいぱれっとという施設にインドアのボードがあることを知りいってみました。

4mほどの垂壁と前傾壁がふたつあります

前傾壁は100度でしょうか


小さい施設ですが、なんと無料で使用できます。ホールドはガバが結構多く、初級者にはうってつけの壁でしょう。普段竜岩の悪いホールドでばかり練習しているので、思い切りダイナミックなムーブを練習できました。
無料ということで土日などはたくさんの人で賑わうでしょうが、佐賀や長崎に住まれている方は1度訪れてみるといいでしょう。

福岡、久留米、九州、パルクールとクライミング 
Parkour & Climing in Fukuoka Kurume Kyusyu Japan

Extreme Ways 山口陽平
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ひとりでの外岩練習も色々試してきましたが、私自身勉強、鍛錬の日々でこの方法も少しずつ洗練されており、このシリーズのメインである1や2の方法よりシンプルかつ効率のよい方法で今は練習してます。もちろん根本的なところは変わりませんし、1番大事なのは3の記事に書いた内容であることは変わりません。ただせっかくなのでこの場で紹介します。

さて、内容を紹介する前にひとつだけ。効率がよくなるということは、持参する道具が減ったり手間が省けますが、その分リスクも増します。詳しくは後述しますが、1番気をつけないといけないのはロープを落としてしまうことです。

1)メイン支点 + 終了点FIX
※この方法ではロープ落とす心配はありません。

紹介済みのものと比較したメリットとデメリット
メリット:
a、メインの支点に加えて終了点にもFIXするので支点の破損などの事故が限りなく少なくなる。
b、テラスと岩の境目の角にロープが擦れづらくなるのでロープカバーが不必要になる。
デメリット:
a、誰かがそのルートを登りたい場合終了点まで登りFIX解除しなければならない。
(最初から持参のヌンチャクを終了点ボルトにかけそこにFIXすることで解消可能)

装備(ロープをFIXするためのみ):
ハーネス
セルフビレイ用環付カラビナ(以下環ビナ)とスリング
懸垂下降用エイト環、環ビナ、スリング(60cm)
懸垂下降バックアップマッシャー用スリングと環ビナ
支点作成用スリング(1m以上)
支点の加重分散用と予備カラビナ × 2
ヌンチャク × 2
ロープ 

通常通り太めの立木に支点作成。ここから登りたいルートの終了点に向けて懸垂。

終了点についたら中間エイトノットでFIX。他の人が登る可能性がある場合、終了点のボルトにヌンチャクを二つかけてそこにFIX。

FIXしたら懸垂。そのあとは紹介済みの記事と同様。


2)ダブル終了点FIX

紹介済みのものと比較したメリットとデメリット
メリット:
a、復路の支点設置場所とグラウンドの移動時間をなくせる。
b、テラスと岩の境目の角にロープが擦れづらくなるのでロープカバーが不必要になる。
デメリット:
a、もしも終了点からロープを落とした場合、大変なことになる可能性が高い。
b、シングルロープで懸垂しないといけない。
c、誰かがそのルートを登りたい場合終了点まで登りFIX解除しなければならない。
(最初から持参のヌンチャクを終了点ボルトにかけそこにFIXすることで解消可能)

装備(ロープをFIXするためのみ):
ハーネス
セルフビレイ用環付カラビナ(以下環ビナ)とスリング
懸垂下降用エイト環、環ビナ、スリング(60cm)
懸垂下降バックアップマッシャー用スリングと環ビナ
予備カラビナ
ヌンチャク × 4
ロープ 


終了点までの懸垂は立木などに折り返しでダブルで。この時終了点に素早くFIXするためあらかじめ中間エイトノットを作成しておきます。

懸垂中。ロープ右側に中間エイトノットが見えます。当然ながらここではダブルで懸垂です。

終了点に到着。セルフビレイを取り懸垂用ツールを解除、中間エイトノットを作った側のロープを引き、エイトノット部分が終了点まできたらFIX。残りの木に折り返しているロープを引き抜きます。

隣のルートの終了点にバックアップを作成。特にこの写真のような錆びた終了点やRCCの場合は必ずバックアップを作成しましょう。もし隣のルートが遠い場合は終了点直下のランニングビレイ用ボルトで作成します。バックアップも設置したら懸垂します。上記のような形でFIXしたならシングルでの懸垂になります。

下から見た写真。

登攀終了。バックアップのFIXはそのままで、メイン支点のエイトノットを解き写真のようにカラビナにロープを通します。その後バックアップのエイトノットを解きます。当然ながらダブルで懸垂。

この方法では登攀用の支点は終了点上のテラスの立木等に頼りません。従ってテラス→終了点へのロープの移動などにかなり気を使わなければなりません。前述した通り、手違い(ロープを引き抜く前に中間エイトノットを終了点にFIXしないなど)でロープをグラウンドフォールさせてしまったらそれこそ大事になります。誰もいない時は落とした時点で遭難、誰かいたとしても救助してもらわなければなりません。
また、懸垂はシングルで行わなければならない場合が多いのでダブルでしか懸垂したことがない方は事前にシングルの懸垂を練習する必要もあるでしょう。 

練習終了して、エイトノットを解き懸垂で降りればあとはロープを引き抜くだけでいいので、テラスとグラウンドを往復するより時間的に短くなり楽といえば楽です。ただ上記のような事故も想定されるのでもし試したいと思う方は十分注意して試してください。

 ※トップFIXでクライミングを行う方は自己責任でお願いします。 仮に事故など起こっても当方では一切責任を負いません。   

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